日常お題 9.リモコン

 

リンがテレビを見ながら急にこんな事を言った。

「…これでおっきくなれたらなぁ」

音量を上げる「+」を自分に向けて押す。

「なんで?リンは今のままでも十分素敵だよ?」
そんなありがちな(でも心からそう思ってるよ)台詞を言いながら、リンの頭をぽんぽんと撫でる。
「えへへーっ」
リンは嬉しそうに笑ったけれど、すぐに首をぶんぶん振った。

「もー子ども扱いしないで!!」

リンのぽかぽか攻撃を受けながらごめんごめん、と……おっと、またやりそうになった。危ない危ない。

 

「リンがにいにと一緒くらいの背だったら……」

リンは僕の肩に手をついて背伸びをした。
ふと近づいてきた大きな瞳に釘付けになる。
「にいにの顔見るのも楽ちんなのにな」
確かに、ずっと見ているには身長差がありすぎるかもしれない。
僕は胸のところにすっぽりリンが納まって好きだけど。

「そしたらもっといっぱいちゅうも出来るよね?」

 

そういってリンは僕の唇をついぱむように触れた。

 

 

あまあまは大好物です。
これぐらいの長さのが一番楽ちんだ、精神的にw

 

 

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