※R15くらいだから注意しようね、みんな!

 

 

にいにの誕生日

 

2月17日。
にいにの誕生日。

チョコレートのついで…みたいに思われたら嫌だからあたしは17日のほうをメインにすることにした。
14日はもちろんチョコレートをあげた。
誕生日と一緒でいいからね、って言われたからその時はとりあえず頷いておいた。
サプライズ的な意味で。

 

「にいに、今日は一緒に寝てもいい?」
「ん…何だい、そんなに改まっちゃって」

ノックをせずにそっと戸を開ける。
にいには一瞬びっくりしたみたいだったけど、すぐにいつものようにふわりと笑った。
でも、とびっきりの勝負寝巻き(ピンクと白のふりふり)にも特にいつもと変わった様子を見せない。
おっかしいなぁ……リンちゃんのお色気大作戦失敗?

「ねーなんかあたしに言うことないの?」
「リンはいつもかわいいね」
ついつい自分から尋ねてしまう。
そんな素振りに気づくこともなく、ちょっとへらへらしながらにいには言った。
嬉しいけど、YesもNoとも言えずなんだか寂しくなる。
でもいいや、抱っこしてほっぺにちゅーしてもらったらそれで幸せなの。

 

最近はこうやって一緒に寝たり…少しずつだけどえっちもするようになった。
一緒に布団に入ると決まってにいにはあたしの手を探しにに来る。
たまには違うものも…
でもどっちにしたってにいには寝つきが良くて、早いときは30分もすると寝てしまう。

だから、今日はぎりぎりまでお話して、0時丁度になったらおめでとうを言おうと思っていた。
訪ねた段階でもう布団に入るところだったとは予想外だった。
にいには30分だけ…と苦笑した。

いつものように後ろから抱き寄せられて、よっぽど今日は疲れていたのか、すぐに寝息が聞こえてきた。
でも背中から回された手はあたしの右手をしっかり握っている。
「……」
暖かくて、優しくて。
声にならない声が漏れる。

 

何で、あたし、こんなににいにに触れられたい?

 

「………んっ」

いつもにいにがやってくれるみたいに自分のそこに触れてみる。
にいにを起こさないように、息を殺す。
「…あっ」
覆いかぶさっている布はもう湿り気を帯びていて、急に恥ずかしくなる。
でも指が止まらない。
人差し指でそっと中をかき混ぜるとぐちゅりと音が響いた。
「……あん、だめっ…」
いつもにいにがやってくれるみたいに、指で入り口を押し広げてぷっくりと充血し刺激を待っているそこに触れる。
片手だし、にいにのようには出来ないけれど、それがもどかしくて、後ろめたさも加わってすぐに堪らなくなった。
「…あっ、やんっ、あ、あんっ」
一気に背中から熱が駆け抜けて体が震えるのを何とか抑えるのが精一杯だった。
ただ、残ったのは肩で息をするあたし。
それでもにいにが握ってくれる手は暖かいし、夜の静寂は優しい。
(ばれてない……よね?)
もう一度確認してもにいにの寝息は規則正しくて安心した。

 

「……リン、ごめん。続き、してあげるね」
「へっ?」
あたしが目を閉じたか閉じてないか、それくらいだったと思う。
にいにの手があたしの手からするりと抜けて寝巻きの裾から進入する。
「ごめんね、寂しい思いさせちゃった?」
「やだ、起きて……あっ、やんっ」
にいにはあたしを自分の身体の上に抱き寄せて、ワンピースの寝巻きをめくり上げるように何か探していた。
「リンのここ、好き」
そう言ってあたしの胸に触れる。
「ちょっとおおきくなったよね?」
「しらない……っ」
むにむにと感触を楽しむように柔らかい部分に触れられるとその部分はほんのりと熱を持つ
口では「やだ」と言ってみたが、あたしのすべての細胞はきっとそれを望んでいるに違いない。
にいにがさっきまで自分で弄っていた部分に触れるとあたしはもう我慢できずににいにの背中にしがみついた。

 

* * *

 

結局気持ちよくなっちゃったのはあたし。
にいににも…と思って頑張ったけど、気持ちだけで嬉しいよってはぐらかされた。
「好き」はいつも確認し合っているけど、対等だと思えるようになるのはいつだろう。
にいにへは感謝と愛情をこめたキスととっておきのプレゼントを…と思っていたのに今は身体が動かない。
それに目の前のその人ももう長いまつげを伏せてしまっている。

 

「…にいに、誕生日おめでと」

声は届いたかどうか分からないけれど、ただ、今は、手の届く範囲にある手に唇を寄せて目を閉じた。

 

 

Q.なんで本番はいつもないんですか?
A.どっかでみたんだけど、えっちなビデオはえっちまでの過程を楽しむ人と本番を楽しむ人の2組に分かれて、
 管理人は前者の考えに近いからですよ、としか言いようがない。見たい人はキリ番でも狙ってくれwそしたら普通に書くw
 

 

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