※注意、ちょっとおさわりするよ。苦手な方&15歳未満の方はお戻りください。

 

カイトお兄さんの正月

 

「にーいにっ」

いつものようにリンは部屋にやってくる。
そして僕の返事を待たずに背中を預けるように膝の上にちょこんと座った。
リンも僕も一番好きな体制だ。ぎゅっと抱きしめるとリンはふにゃりと笑った。
僕の口元も自然に緩む。
何らいつもと変わらない。

「にいに、にいにっ」

リンは掴んだ僕の左腕に何度も頬ずりをした。
正月も何も関係ない。その顔は何だかいつもに増して甘えんぼさんだ。
上目遣いでこっちを伺う表情はいつ見ても可愛らしい。
お望み通りに、と狭い隙間を更に埋めるように抱き寄せて優しく髪の先まで撫でる。

「にいに…」
「ん、何?」

「…なんでもない」

しばらくそうしていると、リンが袖を掴んで、気まずそうな表情でまた僕を呼んだ。
わざとそっけない返事をすると、予想通り、リンは拗ねた顔をした。

「ごめん、リン。分かってるって」

僕は俯いたリンの額にちゅっと音を立てて口付ける。
そのまま髪を撫でていた手でこっちを向かせて、今度は唇に触れる。
「にい……」
「リン、ちょっと口、開いて」
薄く開いた唇にそっと舌を差し入れると、まず歯の裏側をくすぐる。
それから頭を引き寄せて、更に深く、ねっとりと舌を絡ませるとくちゅ、と水音が響き、一瞬リンの背中が硬直した。指の間を細い髪が流れる。
アイスを食べているわけじゃないのに、リンの口はひどく甘い。
それを舐め尽すように何度も舌を絡めて、次々溢れ出すリンの唾液を味わう。

「……はぁっ、はぁ」
唇を離すと、リンと僕の間に銀糸が繋がる。
甘い誘惑に夢中になりすぎてしまい、リンは顔中べたべただ。
それに、唾液を拭っている間も息を整えるので忙しそうだった。

「リンのここ、もう硬くなってるよ」
「…あっ、だめ…っ……」
つん、と薄いシャツの下から主張する胸元のそれを指先で押しつぶすと、リンは甘い声をあげた。

リンは夜は下着をつけないらしい。
ちょっと小ぶりだとは思うけど、動く度に揺れる胸には目のやり場に困る。
まぁ、こういうときはないほうがありがたいんだけど。

「やん…あっ……」
「リン、かわいい」
耳元に囁いて、耳たぶを甘噛みする。
好きだ、とか自分でも恥ずかしくなるような甘い言葉を囁きながら、僕の手はシャツの胸元に浮かび上がったそれに突っつくような刺激を与えると触れている部分が急に熱くなる。
ふと、視線を移すとリンがぎゅっと目を閉じて小さく震えている姿が映る。
「こっちも触るね」
反対側はシャツの裾からに手を滑り込ませて、焦らすようにゆっくり進む。
その肌は吸い付くようにしっとりとしている。
頂点に微かに指先が差し掛かるとリンの身体がひときわ大きく揺れた。
「あっ…にい……んっ」

 

突然、リンの艶やかな声と共に、ごん、と頭頂部に衝撃が走った。

「にいに!大丈夫!!」
「……ふぇっ、リン?」
夢と同じようリンは膝の上に収まっていた。
但し、ここは居間で、リンの他にミクとレンがお菓子やらジュースやらを食べながらだらだらしていた。
僕はいつの間にか寝てしまっていたらしい。
で、興奮で勢いあまってコタツの天板にぶつかったところ(どんなだよ)で目が覚めた…というわけだ。

「頭もだけどもその前は変な寝言で…それに、指が震えてたけど」
「え……」

「どうせ、正月早々やらしい夢でも見てたんでしょ」

ミクの言葉にリンははてなを浮かべていたが僕は背筋が凍る思いをした。
そのままはい、ともいいえとも言えずに、とりあえず席を立った。

 

 

何かの憂さ晴らしに書いた微エロを利用したw
なんだ、新年からこんなことでいいのか、よくないです。

 

inserted by FC2 system